人は違う。それに気づいたのは、小学校の頃だった。
友だちが歩く後ろ姿を見て、「あれ?何か違うぞ」と感じました。
腰の動いている場所が、自分とは違う。
真似をしようとしても、変に力が入って、同じように歩けませんでした。
人って、動き方が違うんじゃないか?
その小さな違和感が、すべての始まりでした。
大人になって身体のことを学び始めると、その違和感は確信に変わっていきました。
街を歩いていると、よくわかります。
左右に揺れながら歩く人、身体をねじりながら進む人、ぴょこぴょこ跳ねるように歩く人。
体型もそれぞれで、ひょろっとした人、胸を張った人、下半身がどっしり安定した人、背中が丸い人。
同じ人間でも、こんなにも違う。
身体や動きが違うということは、受け取る情報も、見えている世界も、全く異なるということです。
自分にとっての当たり前が、他者にとっては非常識なこともある。
同じ世界にいながら、まったく違うものを受け取っている。
だとしたら、人がわかり合えること自体が、奇跡なのかもしれません。
「人は違う」
そこに気づいたとき、はじめて本当の意味での他者理解が始まります。
